優秀作品紹介
不二誌一般版3月号
今月の最優秀作品
支部 | 作者名 | 選評 | |
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紫泉 | 中村 紫泉 | 墨量も豊かに、 流暢にして素直な筆致の中に気品を漂わす。 執筆の態勢・運筆の呼吸に力量の確かさを見せている。 | |
紫泉 | 中村 紫泉 | 古典で培った仮名の連綿遊絲の情を優雅に表現した。 強い細線、 散らし書きの餘白も美しく、 臨書の力が発揮された秀作。 | |
松 | 角田 茅水 | 書き馴れた見事な筆致に 「新和様」 表現の一つの典型を見る。 斯様な書きぶりの毛筆の書簡を手にしたいものだ。 文字群を二つにし、 記名も調和。 | |
松 | 角田 茅水 | 七言二句の作品として、 古風な伝統書を踏襲し、 表情豊かで墨痕鮮やかな逸品。 | |
白山 | 松岡 清翠 | 冒頭に 「苔のむすまで」 を渇筆で軽やかに載せ、 散らし書きの二群構成が洒脱。 筆力にも優れて美しい。 変体仮名と漢字の使用も適度で読み易い。 | |
茅崎 | 犬伏 萩水 | ゆったりとして伸びやかな表現が悠久の時を刻み、 余白の白が活気を満たす明るい作。 「ひ」 と 「押印」 については一考を。 |