公益財団法人日本書道教育学会

よろこびの声

検定試験に合格された方のよろこびの声をご紹介します。

ペン硬筆師範 合格  烏田 有香子 様

夢を持ち続けて

この度、ペン硬筆検定の師範合格通知を頂き誠に有り難く、喜びの気持ちで一杯でございます。ご審査してくださった先生方に心より感謝申し上げます。

子育てが一段落した折、子どもの頃夢中になった書道を、再び本格的に勉強したいと思い立ちました。懐かしい「不二」をたよりに電話を入れ、早速毛筆とペン字を学び始めました。日々の生活の中、時間の合間を縫ってお手本に向かう作業は心落ち着く至福の時間でした。素晴らしいお手本、解説、そして書道史や知識を身につけるべく適した不二誌、ぺんの力。課題を継続して学んでいくうちに夢が育ち、いつかは未来ある子ども達と共に鍛錬できる教室を開きたいと思うようになりました。検定試験の初級から一つ一つ階段を上って今ここに辿り着き、深い感謝の思いがあふれております。

不二誌と巡り合えたことは私の人生において貴重な宝となりました。まだまだ未熟な身でありますので精進あるのみと肝に銘じ、初心を忘れず練習を重ねていきたいと思っております。

会誌を通してご指導頂きました先生方に厚く御礼申し上げますと共に、益々の貴会の発展をお祈り致します。

書道師範 合格  神之田 里香 様

合格通知をいただいて

この度は書道師範試験合格の通知をいただき大変うれしく思うと同時に、先生への感謝の気持ちでいっぱいです。

十年ほど前、字が上手くなりたいと書道教室で不二誌を習い始めました。久しぶりに筆で半紙をなぞる感触は、初めて味わうように新鮮で楽しかったのを覚えています。漢字の成り立ちは興味深く、幾つかの書体が生まれ、今日に伝わる文字にも魅力を感じました。

途中、勉強が進まない時期もありましたが、丁寧に分かりやすく、また熱のこもった御指導を頂き、もっと上達したいと意欲が湧きました。そんな中で「教える」という事を意識するようになりました。「沢山書きなさい」という教えの通り、頑張った時には何かしらの進歩が紙面に見えてくるのがとても励みになりました。

試験当日は、師範試験二度目の挑戦で少し緊張しましたが、特に実技問題には時間に余裕を持ってあたり、全て提出することを念頭に置きました。それは師範に求められる技量と解釈し、自運であれば、どんな風に書くのかをイメージし、数枚練習したら思い切って清書へ、という流れを意識しました。

今回受験の機会を得られたことに感謝し、今後は師範の自覚を持って前に進みたいと思っております。

書道師範 合格  陣内 麻里沙 様

完璧を求めないで取り組む

私が師範を目指すようになったのは大学生になってからです。それまで高校、大学と書を専門的に学べるコースに進み、より書の深い知識や歴史等を学んできました。

学んでいく中で、自分が納得できない作品に仕上がったり、思うように書けずスランプに陥ったりしましたが、乗り越えられたのは字を書くことが好きだからといえます。

書道を学びだしたのも自らの意思で約十年以上も前にはなりますが、そこから書くことへの興味は広がっていったと思います。さらに同じ道を進んでいる人が一人ではないとなると競争心が駆り立てられ俄然やる気に繋がっていきました。

そんな性格が合格という結果に表れ、書くことを続けていて良かったと久しぶりに思いました。私の勉強法は特別なものではありませんが、こつこつと取り組むことをしました。しかし、一つ気をつけていたところは、苦手分野ばかり学ばず、得意分野も怠らないで学ぶという点です。自分でこれで完璧だと決めつけてしまっては、伸びしろを増やせないからです。満足せずに取り組んできたからこそ良い結果に繋げることができたと思います。

大学生のうちに師範取得するという目標を達成できた今、「字を書くことが好き」と言っていただけるような自分の生徒をもつことが次の目標です。満足するのではなく成長しつづけながらこれからも書道を極めたいです。