優秀作品紹介
不二誌一般版 11月号
漢字条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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加西 | 藤中 節子 | 平泉 | 千葉 高代 | 桑原 | 佐伯 政子 | |||
神戸 | 中山 望 | MM | 日山 貴子 | 千厩 | 千葉 咲子 | |||
YH | 丸尾 泰雅 | 広島 | 好田 萩水 | 水茎 | 胡 優乃 | |||
唐扇 | 井上 潔 | 書学 | 大窟 彗唯子 | 白洲 | 高橋 紫織 | |||
書学 | 西村 和信 | 川書 | 福田 佳仙 | 草扇 | 増田 堅三 | |||
書学 | 奥田 敦子 | 水茎 | 山田 あづさ | 川口 | 加藤 北潮 | |||
書学 | 小山 佳代子 | 杏 | 佐藤 玉華 | 清香 | 藤原 とも子 |
かな条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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釆女 | 熊野 素心 | II | 芳村 清苑 | 水茎 | 寺田 正代 | |||
五石 | 五石 蘭芳 | 白鳥 | 佐藤 裕子 | 大藤 | 鈴木 白藍 | |||
文月 | 橘 史郎 | ショ | 俵木 郁子 | 書学 | 八幡 絵織 | |||
市書 | 森 留美 | 山口 | 大嶋 真弓 | もも | 服部 鮎香 | |||
水茎 | 河合 美由紀 | 武里 | 武田 鈴子 | 愛山 | 加藤 遊水 | |||
書学 | 西村 和信 | 書学 | 石渡 英津子 | 水茎 | 西田 明弘 | |||
櫻 | 永田 弥生 | 書学 | 髙井 起久子 | 長倉 | 阿部 宏美 |
新和様条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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観門 | 中島 友子 | 仙水 | 天艸 久美子 | MM | 日山 貴子 | |||
美匠 | 久保 ひろ | 九書 | 久冨 由紀 | 欣書 | 代島 翠葉 | |||
山口 | 村岡 真由美 | 書学 | 井上 昌子 | 九書 | 垣田 理恵 | |||
書学 | 三谷 武久 | 新書 | 佐藤 佳奈子 | 広島 | 好田 萩水 | |||
書学 | 森 晴美 | 恵彣 | 岡田 恵美 | 恵翠 | 中西 美蕙 | |||
水茎 | 窪田 明美 | 水茎 | 杉本 典子 | 水茎 | 大塚 洋子 | |||
書学 | 竹谷 律子 | 小絹 | 小畑 知子 | 仙水 | 川口 凜々 |
実用書
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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唐扇 | 原田 清美 | 玉鉾 | 西山 玉萩 | 鷹番 | 中川 由美子 | |||
熊本 | 若狭 琴泉 | 玉鳳 | 梶田 玉鳳 | 水茎 | 布川 裕美子 | |||
CY | 工藤 翠鳳 | 書学 | 高橋 和子 | 神崎 | 嵯峨 香泉 | |||
西宮 | 中島 美幸 | 洗心 | 久保 治舟 | 九書 | 久冨 由紀 |
細字
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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佐野 | 千葉 悦子 | 秀仙 | 鏑木 恵美 | 書学 | 松岡 雪華 | |||
書学 | 長尾 美穂子 | 水茎 | 片川 美幸 | 書倫 | 河合 規子 | |||
書学 | 小森田 猛雄 | 大藤 | 鈴木 白藍 | 洗心 | 瀧本 篁苑 |
篆刻
支部 | 作者名 | 選評 | |
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島田 | 田村 潔 | 「窮理盡情」 の白文の文字がしっかりとした篆書の造型美を見せて安定感を見せている。 運刀よく線質の深さを見せ、 太い輪郭線が四字を包み込んで力感ある作。 | |
城南 | 齋藤 綾乃 | 陽刻の四文字の線が、 大らかに印面におどり、 明るく広がりを感じとれる。 運刀やや甘さあるも、 逆に温味を見せて堂々とした風韻を感じ取れる。 | |
モン | 丸山 俊一 | 刻者にしてみれば、 ややむずかしい四文字の刻とも云えるが、 基本をふまえて運刀している点がよい。 最後の 「情」 の字なども点画を広げ過ぎているが、 印面から強く情熱を感じとれる。 今後を大いに期待したい。 | |
水茎 | 河野 文雄 | 呉譲之の模刻などよい作も見られたが、 この作は本人の文字造型、 運刀の趣などの創意を感じ取れて面白い。 |
一字書
支部 | 作者名 | 選評 | |
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愛山 | 大谷 美城 | 書き始めを鍋蓋に人を書くが如くに筆を運び、とを四つ書き連ね、 腋の開きもよく自在で軽快。 一気呵成の楽趣も見せての快作。 印泥は夏には油が浮くので、 別紙で吸い取るとよい。 | |
久喜 | 中村 正胤 | 上部はステルス戦闘機のように大きく翼を張り、 下部はドンと地に根を張り上部を支える。 余白も輝く。 印の種類と位置少し詰り過ぎだろうか。 | |
観門 | 小林 映山 | 青墨に油煙を加えての作だろう。 或は縮墨のせいか、 滲みと墨の工合に微妙な変化を見せる。 左右の拂いで墨気を立たしめている。 右に残された余白がよく通る。 押印に一工夫あれば、 更に冴えたに違いない。 | |
桑原 | 佐伯 政子 | 気格も大きく書されていて無理がない。 筆に馴染んで久しいのだろう。 特に用筆は巧みで、 線質も健やかにして切れがよい。 執筆の体勢もよいのだろう。 | |
書学 | 今村 重子 | スッキリと紙面に 「え」 の繪姿が載るが如き風情で何とも自然で美しい。 線は流れるが如くで將に假名の線。 餘白の美にも淒いものがある。 | |
玉藻 | 竹野内 華城 | 活字を見ていたのでは、 是の線も姿も出て来る事はなく、 假名の正統な流れを汲んだもの。 縦長に二呼吸か三呼吸で書かれていて手指の自然な動きに注目したい。 | |
一色 | 飯塚 幸子 | 點から横劃へと一呼吸で書き、 「ん」 を代入して書き慣れた筆致の妙を見る。 人は多く終筆の収筆に難しさを感じていたようだが、 この 「ん」 の代入法は、 他の方にも參考になろう。 | |
九書 | 山内 静香 | 何とも凄い筆觸の冴えだ。 筆を選び紙を選び墨を整えて、 此の時を待っていたかのように筆を運ぶ。 二呼吸で書かれたのだろう。 紙面を切り裂くような細い横劃は圧巻だ。 |