公益財団法人日本書道教育学会

文部科学大臣賞

第72回 文部科学省認定 社会通信教育修了者表彰

文部科学省の認定を得ている本会の通信教育講座を受講し、優秀な成績を修められた4名の方が文部科学大臣賞を受賞されました。残念ながら授賞式は中止となってしまいましたが、ここに受賞者の喜びのこえを紹介します。

受賞者の声

栄えある文部科学大臣賞を受賞された方々の、喜びの声を御紹介いたします。
受賞者一人ひとり、受賞までのさまざまな思いを込めて語られています。現在受講中の皆様にも励ましとなり、また目標となることと思います。

第72回 受賞者 よろこびの声

        
書道基礎科講座 修了  岩崎 美佐書道専攻科講座 修了  斎藤 壽子
ペン習字基礎講座 修了 岡部 裕子ペン習字教育講座 修了 宮本 美由紀

書道基礎科講座 修了 岩崎 美佐

書道基礎科講座 修了 岩崎 美佐

この度は文部科学大臣賞をいただきまして誠に光栄に感じております。

幼少期から字を書く事が好きだった私は、近所の書道教室に長年通っておりました。子育ても終わり、やっと自分の時間が持てるようになった今、再び基本から書を学びたいと思い立ちました。ただ世の中はコロナ禍、人と接するリスクは避けたい。しかし自宅で学べるこの通信講座はそんな不安もありませんでした。仕事と家事のすきま時間に、却って効率良く集中することが出来ました。

苦手分野で分からない箇所は何度も質問が出来ますし、添削指導していただく先生のお言葉はわかりやすく丁寧で、毎回提出課題が戻ってくるのが楽しみでした。添削後の課題をさらに練習することで力が身に付いたような気がします。

基礎科講座を終了し、次への挑戦は「不二誌」を継続して師範を取得することです。長期戦ですが今まで学んだ事を無駄にしないよう、そしてこの受賞を糧にこれからも精進していきたいと思います。

書道専攻科講座 修了 斎藤 壽子

書道専攻科講座 修了 斎藤 壽子

この度、文部科学大臣賞を頂きまして、誠に有難うございました。

書道専攻科講座を受講しようと思ったきっかけは、以前より気になっていた、一級インストラクターを取得するにはどうすれば良いか調べたところ、この講座を修了することが条件の一つとなっていたからです。

書道は、小学生の頃からブランクはありましたが、長年親しんできました。楷行草かな隷書までは学びましたが、篆書を学ぶ機会はありませんでしたので、どうしても学びたいと一念発起した次第です。

現在、子供達にも教えておりますが、もう一度初心にもどり、全種目きちんと学び直したい気持ちもありました。それぞれの古典と向きあい、必要な法帖を購入したりして学びました。書は、学べば学ぶ程奥深く、学ぶことが多く、どのように選択するべきか迷ってしまいます。しかし、学ぶことがあると言うことは、幸せなことと感じます。今後も末長く継続して行きたいと思っております。

御指導頂きました先生方に、深くお礼申し上げます。

ペン習字基礎講座 修了 岡部 裕子

ペン習字基礎講座 修了 岡部 裕子

この度は、思いがけず文部科学大臣賞をいただき、信じられない気持ちで恐縮しております。ありがとうございます。

介護離職をし、何でもできた母が徐々に出来なくなっていく姿を見て、自分の老後を豊かにしたいと始めた講座でしたが、提出が苦になることもあり、何度か止めようと思ったこともありました。が、一生懸命書いた字の添削が「もっと気楽に」と。字は私の状況まで映し出すのかと驚き、考えさせられ、また少しずつ上がっていく点数も嬉しく、励まされているような気がして講座を続けることができました。

今、コロナ禍で大変な方々のことを想うとペンを持てる私はなんと幸せなのでしょう。目標である古文書を読むことができるようになる老後を目指して少しずつゆっくりでも続けていきたいと思っています。

最後になりましたが、教室を閉じられるにあたり、通信教育をご紹介いただきました小島邦雄先生に誌面をお借りしてお礼申し上げます。続けていくことが先生への恩返しかと勝手に思っている私です。

ペン習字基礎講座 修了 宮本 美由紀

ペン習字基礎講座 修了 宮本 美由紀

この度は、文部科学大臣賞という身に余る賞をいただき、驚きと喜びでいっぱいです。

私が通信教育を始めたのは、ある展覧会で卒寿を迎える恩師の作品を見て感動し、もう一度「書」を学びたいと思ったからです。通信教育は、自分で学ぶ時間を自由に決めることができる所が自分に合っていると思いましたが、なかなか思い通りに時間が取れなくて、学習方法に行き詰まることもありました。

そこで、勇気を出してスクーリングに参加してみると、経験豊かな先輩方がおられ、丁寧にご指導いただいたおかげで、月一回の課題を順調に提出できるようになりました。また、課題返送時の先生の講評は、毎回励みになり、点数が少しずつ上がっていくに連れ、楽しくなって無事修了することができました。

今思えば、辛く感じる時もありましたが、充実した時を過ごせたと思います。

まだまだ未熟な私ですが、この経験を生かして、これからも「書」を学び続けていきたいと思います。