優秀作品紹介
不二誌一般版 6月号
今月の最優秀作品
支部 | 作者名 | 選評 | |
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九書 | 長谷川裕美 | 結体、 用筆運筆、 線質などに、 変化をつけた作品である。 濃墨で筆圧のかかった立体的な線は重厚な沈着さ強さを感じる。 | |
木月 | 荒 恭子 | 無理なく右に流れる行が散りゆく桜の花を思わせる美しい作品。 渇筆部のよく開いた筆線に温かみを感じる。 | |
豊里 | 中島 恵子 | 絹目箋に墨色が冴え、 のびのびと運筆。 動きのある線で爽やかに歌意を表現し、 心魅かれる作となった。 | |
佐賀 | 木村 翠香 | 直筆により線質は骨力を見せ韻致ある点がよろしい。 反面、 紙面構成がやや淋しい。 用筆に俯仰を加えて豊かな紙面構成をも見たいと思う。 | |
いち | 榊原由紀子 | 趣深い線による静かな表現で十分な余白を作り、 簡素であるが故の豊かさを内包する。 漂う優しさに心和む。 | |
巳未 | 依田 蘭香 | 墨色が爽やかであり、 澄んだ線と大胆な行の響き合いによる余白が明るい。 読み易く屈託のない作品となった。 |