優秀作品紹介
不二誌一般版 12月号
漢字条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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いち | 榊原 由紀子 | 観門 | 小林 映山 | 桃林 | 斎藤 江葉 | |||
プラ | 相澤 美佐子 | 伊賀 | 藤岡 延子 | 新書 | 中野 龍 | |||
水茎 | 森 典子 | OI | 山村 清香 | 人吉 | 津野田 球望 | |||
書甫 | 塩原 雅子 | 広島 | 好田 萩水 | 水茎 | 胡 優乃 | |||
大分 | 西林 加奈恵 | 光 | 蒔田 雅子 | 書学 | 和久津 久美 | |||
光風 | 倉俣 大峯 | 南境 | 青山 逸美 | 羊 | 佐藤 イミ子 | |||
和同 | 𠮷田 明子 | 山北 | 関 律子 | 大槌 | 千葉 百合子 |
かな条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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祥瑞 | 河野 愛子 | 東京 | 高木 令子 | 杉並 | 和多田 多津江 | |||
本渡 | 平山 ゆり子 | 東西 | 村澤 澄子 | 青空 | 勅使 葵 | |||
横浜 | 河野 晶子 | 書甫 | 塩原 雅子 | 文月 | 橘 史郎 | |||
道心 | 小川 純一 | 靜芳 | 森 マリ子 | 淑結 | 柴山 千恵 | |||
鹿書 | 阿部 久美子 | 水茎 | 河合 美由紀 | 玉弥 | 玉置 やよい | |||
書学 | 山口久美 | 東浦 | 寺田 香穂 | 景水 | 清水 景苑 | |||
長湫 | 三浦 邑香 | 紅彣 | 竹田 友香 | 杉並 | 夏目 みゆき |
新和様条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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柾 | 石曽根 紫峰 | 新書 | 大島 薫 | 新書 | 山本 有希 | |||
書学 | 𠮷田 奈津子 | 紺青 | 和気 彩苑 | 光風 | 朴本 正子 | |||
神戸 | 中山 望 | 書学 | 坂井 知子 | MM | 滝川 小百合 | |||
書学 | 井上 昌子 | 新書 | 小林 翠花 | 九書 | 垣田 理恵 | |||
蘭燈 | 山﨑 燈水 | 山口 | 上野 峰月 | 広島 | 好田 萩水 | |||
水茎 | 八木 幸子 | 思水 | 伊久美 旬杏 | 江雪 | 橘川 武子 | |||
青井 | 今野 美晁 | 日南 | 植村 修二 | 四街 | 髙橋 弘雲 |
実用書
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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有松 | 村瀬 洋子 | 岐七 | 亀山 芳華 | 永岳 | 永田 千夏 | |||
光風 | 杉本 華泉 | 熊本 | 沼田 華風 | 鷹番 | 中川 由美子 | |||
津渡 | 大邊 松風 | 仙鶴 | 榎谷 貴美 | 美栄 | 大津 櫻月 | |||
紫泉 | 小澤 裕子 | 伊賀 | 串田 真由美 | 水茎 | 蔀 久美 |
細字
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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伊賀 | 石田 春代 | 厚木 | 島 美和 | 玉川 | 山田 恒子 | |||
書学 | 渡邊 奈穂子 | 九書 | 山崎 美須子 | 書学 | 波部 富美 | |||
杏花 | 西條 貞子 | 益田 | 大畑 蒼極 | 書学 | 北江 恵子 |
篆刻
支部 | 作者名 | 選評 | |
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島田 | 田村 海峰 | 白文にて堂々たる風格を見せた印。 二字共に刀の切れよく、 輪郭の白線が印面の朱と白文を効果的に引き出して見せる。 大字作品などに押印してみたい印である。 | |
岩谷 | 森脇 平治 | 印面一杯に二字を刻し、 その為か印縁は刀による凹凸をさけ、 素直にすっきりと収めている。 その為に一見平凡に見えるが、 作意なく自然に楽しめる印となった。 | |
水茎 | 山下 啓子 | 朱文による二字が柔軟に、 朴訥に、 温和な風味を見せている。 輪郭の刀のきざみも、 やや粗さもあるものの余白を効果的に見せて明るい印となった。 | |
美幌 | 土屋 孤石 | 「平々凡々」 の二字続きの四文字を上手に配字してよい。 輪郭、 界線、 文字の白が朱とよく調和して楽しめる。 |
一字書
支部 | 作者名 | 選評 | |
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書学 | 今村 重子 | この作は、 塊マッスとしての存在感を有す。 誠の字の草書を書きながら一種の符号化までに消化。 此処までの造型に高めて、 言偏を一つの点と化し、「成」に添えるが如し。 よく中心に凝縮。 墨づくりを行い、 印泥も上質な神品・式熊などを使ってみたい。 | |
光風 | 池田 嶺華 | 言偏を縦画一本にして、 旁の成は行書でマトメて搖るぎなく安定感を誇っている。 確たる骨法用筆に拘わらず、 餘白を分間にて詩情、 楽趣も見せる。 | |
西宮 | 中島 美幸 | いろな試みの後に、 此処に至った様子がうかがえる。 運筆の楽しみを盡くした快作。 押印では、 種類と位置で作品は更に引き立とう。 | |
久喜 | 中村 正胤 | よく羊毫筆の鋒先を抑えて自在に運腕。 潤渇の表現の中に墨色の鮮やかさを表現。 見事な作。 偏旁の間マの懐具合で表情も、 また変わろう。 成の縦劃は大事にしたい。 | |
沖縄 | 都丸 和哉 | 平仮名の 「の」 を書いたのか草書の 「乃」 を書いたのか判じかねる程に双方の良い処を採って象徴的に表現。 沖縄の空気、 空を感じさせ、 明るい。 運筆の変化で美しい墨色を引き出した。 平仮名をして書にした佳作といえよう。 | |
三木 | 宮田 雲鶴 | 「の」 を一字書作品とし、 何気なく書して、 工藝にも通じる型を備えて力強い。 この制作意欲に倣いたい。 | |
巳未 | 荒谷 由美子 | 楽趣に富み生命感を感じさせ、 無駄もなく仮名本来の美を具えている。 起筆で墨を惜しみて成功。 収筆に墨を残し大きく展開して一字書に運筆の妙を表している。 | |
神戸 | 南野 弘子 | 二本重ねの筆で重量感溢れる。 青墨を巧みに使用し、 濃淡潤渇の変化も多彩。 なお、 品致を高め鑑賞に耐える為、 青墨の質、 雅印、 印泥、 押印にも氣を配って欲しかった。 |