優秀作品紹介
不二誌一般版8・9月号
漢字条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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釆女 | 熊野 素心 | 船橋 | 大津 素光 | 栗丘 | 吉池 芳葉 | |||
愛山 | 渡邊 輝水 | 書学 | 栗山 美代子 | 九書 | 久冨 由紀 | |||
CY | 岡田 圭峯 | 新書 | 中野 龍 | 新書 | 小林 翠花 | |||
唐扇 | 井上 潔 | 水茎 | 遠藤 紀子 | 水茎 | 北川 浩美 | |||
水茎 | 片川 美幸 | 水茎 | 胡 優乃 | 佳朋 | 村瀬 豆花 | |||
九書 | 久冨 幾世 | 紫泉 | 市原 早由美 | 本渡 | 泉 小百合 | |||
書学 | 佐藤 友里 | 書学 | 藤田 麻子 | 魚占 | 依田 宏昭 |
かな条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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横浜 | 菅原 恭子 | 本渡 | 池田 留里 | 書学 | 豊田 玉泉 | |||
香竹 | 宮本 流芝 | 水藍 | 花房 貞香 | 水茎 | 鶴渕 雅子 | |||
蘭燈 | 木下 宏枝 | 芳野 | 山川 智恵子 | 蘭燈 | 草間 倫子 | |||
白門 | 酒井 勝男 | 加茂 | 小池 明美 | 書学 | 堤 さなえ | |||
プラ | 相澤 美佐子 | 長野 | 岸 久子 | 水茎 | 胡 優乃 | |||
髙久 | 丑沢 由利子 | RU | タチヤナ | 永岳 | 蛭間 紀子 | |||
三条 | 小林 愛佳 | RU | G・ タチヤナ | 書学 | 新田 真紀 |
新和様条幅
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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西宮 | 三橋 恵子 | 花泉 | 鈴木 稲水 | 白庭 | 廣岡 佳暁 | |||
書学 | 松岡 雪華 | 新書 | 佐藤 光子 | 杜陵 | 川原 満子 | |||
洗心 | 浅地 友子 | 備北 | 谷口 直美 | 洗心 | 久保 治舟 | |||
書学 | 秋山 香琳 | 長湫 | 斉藤 みち子 | 水茎 | 遠藤 紀子 | |||
日南 | 伊知地 冨貴子 | 水茎 | 星川 みどり | 九書 | 垣田 理恵 | |||
加茂 | 小池 明美 | 青山 | 鈴木 久子 | 書学 | 新井 歩 | |||
水茎 | 辰巳 望雲 | 河長 | 畑中 笑子 | 竹城 | 山下 敦之 |
実用書
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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神崎 | 嵯峨 香泉 | 篠路 | 國本 豊 | 益田 | 大畑 蒼極 | |||
書学 | 三谷 武久 | 香 | 金友 菊枝 | 水茎 | 松村 信子 | |||
山口 | 神田 真理子 | 福野 | 髙田 邦子 | 愛山 | 相曽 華舟 | |||
福岡 | 大西 佳代 |
細字
支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | 支部 | 作者名 | |||
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習志 | 安廣 清翠 | 岩手 | 渡辺 泰安 | 九書 | 山下 邦彦 | |||
書学 | 渡邊 奈穂子 | 洗心 | 中山 友男 | 書学 | 森山 恵穂 | |||
書学 | 大澤 菜奈子 | 瀬谷 | 浅井 桃泉 | こず | 村岡 初江 |
篆刻
支部 | 作者名 | 選評 | |
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三条 | 福王 鶏石 | 二文字の字画の違いを粗密ですっきりとまとまった。 縁線の太細も生きた。 | |
書学 | 矢郷 進 | 篆書体を明るい造型で収めて若々しい。 長い線の刀意の甘さが惜しまれる。 | |
書学 | 武田 知子 | 刻すことが楽しい…と伝わってくる。 独自の篆刻の世界が開けそうだ。 | |
水茎 | 青戸 佑きこ | 狭い印面に確固たる刀意が窺えて安定感を感じさせて佳。 |
一字書
支部 | 作者名 | 選評 | |
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光風 | 杉本 華泉 | 新潟県には、 当初より 「一字書」 作品に挑戦して来たグループがある。 仲々取り組みの姿勢がよいので注目していたが、 今回の 「毀」 の作品は鳴鶴先生が言われた 「沈着痛快」 の 「氣」 あり。 抜群の存在感と安定感がある。 余裕綽々にして自然体。 | |
観門 | 小林 映山 | 「字」 を書いても 「書」 にならぬ事多し。 少し丁寧に書き過ぎた。 型に拘泥しているようだ。 運筆の妙を表現したい。 用具を変え、 墨量を試し、 偏旁、 冠と沓の間の研究の為、 偏旁の筆順も変えて、 間の取り方、 墨の使い方を考えたい。 左寄せ、 右寄せにより押印の位置も残しておきたい。 | |
栗丘 | 吉池 芳葉 | 書き出しの輪っかの連鎖が面白く、 線を飛ばして、 點での表現が象徴的。 こうした試みを私も心懸けているので共感をもつ。 それに対して旁が弱く不釣り合い。 惜しい。 身体で書き意前筆後を心懸けたい。 草稿では旁から始めてみたらもっと変化に富む造型が出来る筈。 | |
神戸 | 南野 弘子 | 偶然一書を成したの観がある。 仲々の達筆ぶり。 要所の表現を少し抑えると大傑作ともならん。 旁の 「 」 「 」 を控目に! 旁が 「皮」 や 「官」 に見えるのが玉にキズ。 | |
道心 | 小川 純一 | 場中第一。 省略が利いて恰も平仮名 「ゑ」 に似て豪快。 簡にして要を得。 和唐紙を用いて気品も漂う。 印の押し方もよく余白に響あり。 | |
望水 | 辰巳 望水 | 安定よく楽趣をも感じさせるが、 やゝ気魄が感じられぬ。 特に最後の横画は、 線を引くのではなく、 意前筆後で筆に委せるべし。 さすれば自然で何にでも通ずる横画の出現を見る。 | |
桑原 | 佐伯 政子 | 気の入った力作だ。 電光石火の筆の動きを見せて、 中に點と劃の妙を出す。 「心」 の部分の運筆の呼吸は孫過庭の言う 「草は點劃を以て情性と為す」 の通り。 | |
青雲 | 深谷 春琴 | 一本の線とその運筆は、 新和様と漢字の行草にも通じて、 習い込んだ線質の美事さを具えている。 運筆の呼吸に留意されると更に造型の妙味に気付くだろう。 |