公益財団法人日本書道教育学会

よろこびの声

検定試験に合格された方のよろこびの声をご紹介します。

平成30年度

書道師範 合格  烏田 有香子 様

三體千字文と書道史を学んで

この度、書道師範の合格通知を頂き、誠に有り難く、喜びの思いで一杯でございます。

歳を重ねてから、子どもの頃夢中になった書道を再び本格的に学びたいと思い立ちました。懐かしい「不二」をたよりに電話を入れ、早速、毛筆とペン字を学び始めました。日々の生活の中、時間の合間を縫ってお手本に向かう作業は心落ち着く至福の時でした。素晴らしいお手本、解説、そして書道史や知識を身に付けるのに適した不二誌。継続して課題を学んでいくうちに夢が育ち、いつかは未来ある子ども達と共に鍛錬できる教室を開きたいと思うようになりました。検定試験の初級から一つずつ階段をのぼり、ここに辿り着いたことに深い感謝の思いがあふれております。

試験勉強をするにあたり、千字文の意味を理解しながら筆を動かし、書道史の本や不二誌を読み返しました。思うように記憶がとどまらず難儀でしたが、当日は今自分ができることだけに専念しよう心に決め、試験に臨みました。

不二誌と巡り逢えたことは、私の人生において貴重な宝となりました。まだまだ未熟な身でありますので精進あるのみと肝に銘じ、初心を忘れず練習を重ねていきたいと思っております。

会誌を通してご指導いただきました先生方に厚く御礼申し上げますと共に、益々の貴会の発展をお祈り致します。

書道師範 合格  中山 節子 様

楽しく学ぶ

子育てが終り、長く楽しく続けられる趣味をと思い、公民館の成人学校に入ると同時に不二誌にも挑戦することにしました。

6級編入から始めましたが、漢字の臨書が難しく、また新和様の表現に悩み、最初は楽しく書くことができませんでした。自運で書ける様になる頃から壁にぶつかりながらも、楽しくなり、今になると途中で投げ出さなくて良かったなと思っています。また大切な臨書をもっとしっかり学ぶべきだと反省もしています。

その間、千字文大会、学会展、不二現代書展と積極的に挑戦し、機会があればさまざまな書道展を鑑賞したり、古書店巡りで参考書を手に入れる楽しみも覚えました。

そんな折、今まで学んで来た成果として何か形に表したいと思い、師範試験を受験することを思い立ちました。ところが、普段、辞書に頼りきりで書くことしかできない自分に気が付き、受験申込を取り消そうと思いましたが、書道史や知識など今後の勉強の方法を考究するためにも、合否関係なく挑戦したい気持ちが強くなり、今回の試験に臨みました。幸い、何とか合格することができました。

今回受験の機会を得られたことに感謝し、ご指導頂きました先生方、並びに共に励まし合いながら学んでいる方々に厚く御礼申し上げます。今後も「楽しく学ぶ」を目標として、日々努力を重ねて参りたいと思っています。